2026-08-02
ジルコニアインレー脱離を自費ダイレクトボンディングで対応した症例|30代男性・左上小臼歯

左上第二小臼歯のジルコニアインレー脱離に対し、自費のダイレクトボンディング(33,000円・税込)で対応した30代男性の症例です。通院回数の制約と、費用よりも治療の内容を重視されるご希望を踏まえてご提案しました。拡大鏡6.5倍による窩洞の確認、ラバーダム防湿、セクショナルマトリックスシステムによる隣接面コンタクトの回復を行い、初診・処置・術後の咬合確認という計3回の通院で完了しています。文京区・後楽園・春日エリアで詰め物の脱離やダイレクトボンディングをご検討の方の参考になれば幸いです。
症例
BEFORE AFTER

治療経過
( 1 / 1 )
| 主訴 | 左上の歯に入れていたセラミックの詰め物(ジルコニアインレー)が外れてしまった。 引っ越しの日にちが迫っており、複数回の通院が難しい。 金額よりも治療の品質を重視したい。 |
|---|---|
| 治療内容 | ダイレクトボンディング(自費コンポジットレジン修復) 治療部位:左上第二小臼歯(25番) 使用機材:
この症例で大切にしたこと健康な歯質をみだりに削らない 天然歯は一度削ると元には戻らない組織です。表面のコンポジットレジンには経年による劣化を認めましたが、拡大鏡6.5倍による透過診とレントゲン診断で内部の象牙質・歯髄に異常が認められなかったため、脱離したインレー窩洞を活かし、必要最小限の追加形成のみで対応しました。表面の見た目だけで健康な歯質を削らないことを、当院では大切にしています。 ラバーダム防湿による接着環境の確保 コンポジットレジンの接着強度は、どれだけ乾燥した状態で接着できるかに大きく左右されます。ラバーダム防湿によって唾液や呼気の水分の影響を抑えることで、材料本来の接着性能を活かすことを目指しています。 隣接面コンタクトの精密な回復 臼歯部の歯と歯の間の接触点は、セクショナルマトリックスシステム(Garrison社 Composi-Tight 3D Fusion)を用いて回復しました。コンタクトが適切に回復することは、食片圧入(食べ物が挟まる状態)の予防や、長期的な安定につながると考えられています。 |
| 治療期間 | 計3回(約1週間) 【1回目】初診(検査・診断・カウンセリング)
【2回目】処置(初診の4日後・60分)
【3回目】術後咬合確認(処置の3日後)
術後3日後の咬合確認について処置の直後は、麻酔の影響や緊張により、噛み合わせの違和感を自覚しにくいことがあります。数日間、実際の食事で噛んでいただくことで、わずかな噛み合わせのずれ、食事の際の違和感、しみる症状の変化などが把握しやすくなります。 当院では処置の完了で終わりにせず、数日後にあらためて咬合の確認を行っています。今回も処置の3日後にご来院いただき、噛み合わせの最終調整を行いました。 |
| 費用 | 33,000円(税込)※自費診療 <内訳>
<他の選択肢との比較参考>
※患者さまの通院時間の制約と品質重視のご希望を踏まえ、ダイレクトボンディングをご選択いただきました。 治療法の選択について今回の症例では、保険適用のCAD/CAMインレーと、自費のダイレクトボンディングの両方をご提示し、ご相談のうえで後者を選択いただきました。 CAD/CAMインレーは、白い材料での修復を保険適用で受けられる選択肢です。一方、自費のダイレクトボンディングでは、1歯あたりに費やす時間の制約が少なく、拡大鏡6.5倍・ラバーダム防湿・セクショナルマトリックスシステムを用いた処置や、自費専用の材料を選択することが可能です。 どちらが適しているかは、歯の状態、噛み合わせ、通院回数のご都合、費用のお考えによって異なります。今回は、引っ越しを控えて通院回数に制約があったこと、費用よりも治療の内容を重視されるご希望があったことを踏まえ、担当医としてダイレクトボンディングをご提案しました。 |
| 治療のリスク |
治療後のケアについてダイレクトボンディングによる修復は、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスの継続が前提となります。セルフケアが不十分な場合、修復物の周囲から新たなむし歯が生じたり、歯周組織の状態が悪化したりすることがあります。 当院では担当歯科衛生士制を採用しており、患者さまお一人おひとりに合わせたブラッシング指導と定期的な検査を通じて、状態の維持をサポートしています。 |







